脊椎マニピュレーション 第9章②「肋骨をリリースするテクニック」

 

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肋骨をリリースするテクニック

肋骨をリリースする前に胸椎周辺や胸骨周辺をリリースしてください。

胸椎がタイプⅡで固まっているのであれば全てリリースしてください。

肋骨のリリースは全て座位で行います。

 

第2~10肋骨

固まっている方の肋横突関節に母指を置き、

患者には固まっている側に体幹を側屈してもらいリリースされるまで待ちます。

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第11、12肋骨

肋横突溝に母指、もう片方は肋骨に沿わして置く

患者には同側の体幹を側屈してもらいます。

母指を前方に押しリリースされるまで待つ

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第11と第12肋骨は筋筋膜もリリースしないといけません。

外腹斜筋、腹横筋、腹直筋もリリースしてください。

 

第1肋骨

上方に固まっている可能性が高いため、右が制限されていれば、

右に肘を置きます。

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患者には頸部前屈してもらいそのまま左に回旋してもらいます

そのままで待ちます。左回旋の間にゆっくり圧をかける

今度は頸部前屈位を維持したまま右に、リリースを待ちます。

 

リリースされた後に同側の斜角筋をリリースしてください。

 

第9章はここまでです。

第1~9章までで、

この脊椎マニピュレーションの基本の説明は終わりになります。

次の10章「付録」で追加の説明が始まります。

 

次回が最終章になります。

 

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参考・引用文献:

「脊椎マニピュレーション

~機能障害に対する軟部組織からのアプローチ~」

Jeffrey Maitland 著 

翻訳:田喜知秀彦

監修:泉秀幸

出版:医道の日本社

 

※このブログでは究極に読みにくい治療本

脊椎マニピュレーション

~機能障害に対する軟部組織からのアプローチ~

Jeffrey Maitland 著 出版:医道の日本社

を要約し、治療で必要と思われるところをまとめたものになります。

なお、使用している写真はフリー素材であくまでもイメージになります。

原文のまま、お読みになりたい方はぜひ本をお買い求めください。