脊椎マニピュレーション  第1章①「脊柱の触診の仕方」

 

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第1章

健康な脊柱:構造的に正常な背骨

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椎間の動きに制限があっても、常に顕著な痛みを示すとは限らず、

痛みは突然襲ってきます。

 

腰の痛みは出現したり消失したりを繰り返し、

ほとんどの場合で完全消失することはありません。

もし、未治療の場合、その部分は時間の経過とともに悪化し、

重力によって負傷していくことになります。

 

手技療法のあらゆる原則や理論は脊柱が最も重要であり、

時には身体の中で治療が必要とされる唯一の領域であるという考えに

基づいて生み出されてきました。

 

数多くの人を助けるには、

脊柱の機能障害を治療できなければなりません。

 

痛みを伴う関節を効率的に治療するためには

①正常な関節の機能はどういうものか?

②障害が生じた時の関節はどのような問題があるのか?

③そしてそれを見分ける

ことが必要です。

 

触診の仕方

正常な腰椎の動きを確かめる前に

脊柱の触診の仕方をご紹介します。

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人間の身体には触診をするにあたり、

目印となるランドマークが存在しています。

脊柱の正確な位置を知るために重要なものです。

 

腰椎であれば

骨盤の左右の寛骨にある腸骨稜を結ぶ線をヤコビー線と呼び

L4の棘突起と同じ高さになります。

そこを基準に下を辿れば、L5の棘突起

上に辿ればL3・L2・L1となります。

またL2の高さと肋骨先端を結んだ線は同じ高さになります。

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胸椎であれば

肩甲骨を基準に使い、

肩甲骨上角はT1もしくはT2の棘突起

肩甲棘でT3の棘突起

肩甲骨下角でT7もしくはT8の棘突起の高さになります。

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頸椎ではC6と思われる場所に指を置きます。

指を置いたまま頸部を進展(後方屈曲)すると、

C6は前方に移動するため、骨の動きが感じ取れるはずです。

そのすぐ下で動かない骨があれば、それがC7(隆椎)となります。

C7の下がT1ということになりますが、

もし頸胸椎の接合部が固まってしまっている場合、

動きがよくわからなくなってしまうことがあります。

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参考・引用文献:

「脊椎マニピュレーション

~機能障害に対する軟部組織からのアプローチ~」

Jeffrey Maitland 著 

翻訳:田喜知秀彦

監修:泉秀幸

出版:医道の日本社

 

※このブログでは究極に読みにくい治療本

脊椎マニピュレーション

~機能障害に対する軟部組織からのアプローチ~

Jeffrey Maitland 著 出版:医道の日本社

を要約し、治療で必要と思われるところをまとめたものになります。

なお、使用している写真はフリー素材であくまでもイメージになります。

原文のまま、お読みになりたい方はぜひ本をお買い求めください。