脊椎マニピュレーション 序章②と謝辞「この本の目的」

 

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伝統的なロルフィングは、しばしば痛みがあまりにも強く、

局所の問題や痛みを適切に治療することが一般的であった。

 

筆者はロルファーになる前に禅の瞑想を練習しており、

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患者の体や周りからエネルギーを感じとる能力が少しだけあったという

 

しかし

ロルフィングの応用テクニックで用いる強い圧は、

患者からのエネルギーを感じとることを不可能にさせる。

 

そのことから、筆者は

ロルフィングがもたらす深部の構造的変化をなくしてしまうことなく、

かつやさしいアプローチ方法を模索し始める。

 

多くの失敗の中で、筆者は

ロルフィングの強い圧を用いつつ患者からのエネルギーを感じとる方法を

習得し、軽い圧から強い圧まで幅広く使用できるようになる。

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しかし、理解が深まれば深まるほど新たな問題が発生していく。

 

筆者が上級ロルフィングの教官の訓練中、

Jan氏とMichael氏の両教官もまた同じ問題で悩み解決しようと試みていた。

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三人の視点をまとめると、多くある伝統的なロルフィング・テクニックでは、

ほとんどの場合、脊柱や他の関節における制限をリリースできないことが

明らかになった。

 

伝統的なロルフィングは筋筋膜に対する手技や教育を体系化したもので、

固まった関節のリリースにはオステオパシーカイロプラクティックで用いられる

高速度低振幅法が一般的、高速度低振幅法は固まってしまった関節を取り除くため

「急に動かす」ようになっており、ロルフィングとは外見も、感じ方も違うものになる。

 

ロルフィング・テクニックに似ている別の軟部組織に対するテクニックでは

ロルフィングで得られる幅広い全体の構造的変化を生み出すことはできない。

 

またオステオパシーロルフィングから派生した大衆化された筋筋膜リリースは

単に関節周囲の組織の緊張を解くだけで、実際に関節をリリースすることはないことを発見した。

 

三人の目的はあくまでも他の分野からテクニックを持ち込むのではなく、

ロルフィング・テクニックで行う固まった関節を動かす方法を見つけ出すこと、

ロルフィングで行う軟部組織へのアプローチと矛盾しないことであった。

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その後

どのように関節が機能し、制限されるようになるのかを学んだのち、

実験を通して、高速度低振幅やその他のテクニックに頼ることなく、

固まった関節を効果的にリリースする「軟部組織テクニック」を開発することに

成功した。

 

本書は脊柱がいかに問題を抱え、そこから抜け出すかについての理解と、

これらの軟部組織テクニックが書かれています。

 

本書は脊柱を治療するテクニックの実践マニュアルであり、

全身のさまざまな種類の機能障害を治療するために必要な知識と

テクニックの特性について提供するものである。

 

【謝辞】

※うだらうだらと書かれているだけなので大幅にカットしています。

大切なことはここだけ

オステオパスやカイロプラクターによって行われる

スラストテクニックに頼ることなく、

固まった脊柱をリリースすることは可能なのか?

 

本書は非常に単刀直入かつ簡易な技術的解決法を記したものです。

 

まとめ

脊柱に機能障害があれば、スラストテクニックを使うことが一般的であるが、

スラストテクニックに頼らないアプローチをロルフィング・テクニックとして

開発することに成功した。

本書は脊柱がいかに問題を抱え、そこから抜け出すかについての理解と、

これらの軟部組織テクニックが書かれており、

脊柱を治療するテクニックの実践マニュアルです。

全身のさまざまな種類の機能障害を治療するために必要な知識と

テクニックの特性について提供するものでありますが、

最後に書かれた

”本書は非常に単刀直入かつ簡易な技術的解決法を記したものです。”

は大きな間違いです。

本書は非常に複雑で奇妙な文章で書かれたものになります。

 

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参考・引用文献:

「脊椎マニピュレーション

~機能障害に対する軟部組織からのアプローチ~」

Jeffrey Maitland 著 

翻訳:田喜知秀彦

監修:泉秀幸

出版:医道の日本社

 

※このブログでは究極に読みにくい治療本

脊椎マニピュレーション

~機能障害に対する軟部組織からのアプローチ~

Jeffrey Maitland 著 出版:医道の日本社

を要約し、治療で必要と思われるところをまとめたものになります。

なお、使用している写真はフリー素材であくまでもイメージになります。

原文のまま、お読みになりたい方はぜひ本をお買い求めください。