脊椎マニピュレーション 第8章③「骨盤矯正テクニック」

 

maedaaaclinic1.hatenablog.jp

 

仙骨の骨盤機能障害のテクニック

テクニックを始める前に、

ハムストリング、殿筋、回旋筋、腰筋、腰方形筋、脊柱起立筋、靱帯のバランスが

とれた状態で行ってください。

そのまま行っても効果がありますが、その方がより自由に骨盤が動きます。

 

お断り

本書の写真を使えればよかったのですが、使用しないようにしています。

できる限り似せていますが、フリー素材のつぎはぎなのでご了承ください。

 

アウトフレア

患者は背臥位

アウトフレアしている側の膝を治療台の上に置いて曲げます。

f:id:maedaaaclinic1:20220104235401p:plain

術者は坐骨結節の内側に手を置き、もう片方はASISの外側に置きます。

やさしく坐骨結節は外側に引き、ASISは内側に押します。

寛骨がダンスを経てリリースされるまで待ちます。

 

インフレア

患者は背臥位

インフレア側と反対に術者は立ちます。

f:id:maedaaaclinic1:20220104235226p:plain

術者は患者の膝を持ち、正中線を越えて持ち上げ、自分に寄せてください。

片方の手はASISの内側に当てます。

やさしく膝は術者側に引っ張り、ASISは外側に押して

リリースされるまで待ちます。

 

上方滑り

上方滑りしている方を上にして側臥位

 

直接的テクニック

やさしく、しっかりと脚を引っ張ります。

f:id:maedaaaclinic1:20220105000443p:plain

間接的テクニック

やさしく、しっかりと大腿骨から骨盤側に押す。

f:id:maedaaaclinic1:20220105000411p:plain

さらに上方すべりさせることで待ちます。

拍動を感じ、寛骨が下方に向かうのが感じられたら、

ゆっくりと下方に向かうスピードに合わせて引っ張ります。

もしよくわからない場合は

押してから約5~10秒間そのままで待ち、それから引っ張ってください。

 

下方滑り

下方滑りは上方滑りの逆を行います。

 

前方ズレ

患者は腹臥位

前方にズレている側に立ち、恥骨の上に置き

反対側の寛骨に前腕を置きます。

f:id:maedaaaclinic1:20220105000916p:plain

恥骨を後方に押しながら、前腕で骨盤を固定してください。

リリースされるまで待ちます。

 

後方ズレ

患者は腹臥位

後方ズレと反対側に立ちます。

上記と同じ手のポジションになりますが、

後方ズレでは寛骨を前腕を押して、恥骨は固定になります。

 

前方捻転

患者は背臥位

捻転が起きている方に立ち

手はASISに置き、片方で膝を持ち上げて

ASISに圧をかけて待ちます。

f:id:maedaaaclinic1:20220105001745p:plain

 

後方捻転

患者は腹臥位

捻転が起きている側に立ちます。

捻転側の大腿骨を持ちあげ寛骨を押して待つ

f:id:maedaaaclinic1:20220105002129p:plain

 

第8章はここまでです。

 

maedaaaclinic1.hatenablog.jp

 

参考・引用文献:

「脊椎マニピュレーション

~機能障害に対する軟部組織からのアプローチ~」

Jeffrey Maitland 著 

翻訳:田喜知秀彦

監修:泉秀幸

出版:医道の日本社

 

※このブログでは究極に読みにくい治療本

脊椎マニピュレーション

~機能障害に対する軟部組織からのアプローチ~

Jeffrey Maitland 著 出版:医道の日本社

を要約し、治療で必要と思われるところをまとめたものになります。

なお、使用している写真はフリー素材であくまでもイメージになります。

原文のまま、お読みになりたい方はぜひ本をお買い求めください。