脊椎マニピュレーション 第8章③「骨盤矯正テクニック」
仙骨の骨盤機能障害のテクニック
テクニックを始める前に、
ハムストリング、殿筋、回旋筋、腰筋、腰方形筋、脊柱起立筋、靱帯のバランスが
とれた状態で行ってください。
そのまま行っても効果がありますが、その方がより自由に骨盤が動きます。
お断り
本書の写真を使えればよかったのですが、使用しないようにしています。
できる限り似せていますが、フリー素材のつぎはぎなのでご了承ください。
アウトフレア
患者は背臥位
アウトフレアしている側の膝を治療台の上に置いて曲げます。
術者は坐骨結節の内側に手を置き、もう片方はASISの外側に置きます。
やさしく坐骨結節は外側に引き、ASISは内側に押します。
寛骨がダンスを経てリリースされるまで待ちます。
インフレア
患者は背臥位
インフレア側と反対に術者は立ちます。
術者は患者の膝を持ち、正中線を越えて持ち上げ、自分に寄せてください。
片方の手はASISの内側に当てます。
やさしく膝は術者側に引っ張り、ASISは外側に押して
リリースされるまで待ちます。
上方滑り
上方滑りしている方を上にして側臥位
直接的テクニック
やさしく、しっかりと脚を引っ張ります。
間接的テクニック
やさしく、しっかりと大腿骨から骨盤側に押す。
さらに上方すべりさせることで待ちます。
拍動を感じ、寛骨が下方に向かうのが感じられたら、
ゆっくりと下方に向かうスピードに合わせて引っ張ります。
もしよくわからない場合は
押してから約5~10秒間そのままで待ち、それから引っ張ってください。
下方滑り
下方滑りは上方滑りの逆を行います。
前方ズレ
患者は腹臥位
前方にズレている側に立ち、恥骨の上に置き
反対側の寛骨に前腕を置きます。
恥骨を後方に押しながら、前腕で骨盤を固定してください。
リリースされるまで待ちます。
後方ズレ
患者は腹臥位
後方ズレと反対側に立ちます。
上記と同じ手のポジションになりますが、
後方ズレでは寛骨を前腕を押して、恥骨は固定になります。
前方捻転
患者は背臥位
捻転が起きている方に立ち
手はASISに置き、片方で膝を持ち上げて
ASISに圧をかけて待ちます。
後方捻転
患者は腹臥位
捻転が起きている側に立ちます。
捻転側の大腿骨を持ちあげ寛骨を押して待つ
第8章はここまでです。
参考・引用文献:
「脊椎マニピュレーション
~機能障害に対する軟部組織からのアプローチ~」
Jeffrey Maitland 著
翻訳:田喜知秀彦
監修:泉秀幸
出版:医道の日本社
※このブログでは究極に読みにくい治療本
脊椎マニピュレーション
~機能障害に対する軟部組織からのアプローチ~
Jeffrey Maitland 著 出版:医道の日本社
を要約し、治療で必要と思われるところをまとめたものになります。
なお、使用している写真はフリー素材であくまでもイメージになります。
原文のまま、お読みになりたい方はぜひ本をお買い求めください。
- 価格: 4180 円
- 楽天で詳細を見る