脊椎マニピュレーション 第7章③「仙骨の捻転とズレ」
仙骨の捻転
仙骨の側屈と回旋は捻転と呼ばれ、捻転は斜軸の周りで起こります。
仙骨は4方向に捻転します。
仙骨は4方向のいずれかに固まっていた時問題を引き起こします。
もし仙腸関節に機能障害がある場合、
身体の至るところに問題を引き起こす。
歩行時の適切な体の動きは
仙骨の左右捻転する能力によって影響されます。
右脚が踵接地から足尖離地で動く際、
体重は右脚の上に移動し始め、骨盤は右外方へ移動していきます。
足尖離地に向かうに従い、左寛骨は後方に回旋する中、
右寛骨が前方に回旋し始めます。
右寛骨が前方に回旋するにつれて仙骨は右捻転に動きます。
左仙骨底は前屈へと動くことで、右回旋して左側屈が起きます。
そして腰椎は右側屈と左回旋、胸椎は左側屈と右回旋、
頸椎は右側屈と右回旋になります。
反対も同じです。
骨盤の移動、仙骨の捻転、脊柱の回旋と側屈は
歩行と片脚立ちになるとき身体の弯曲が必要です。
仙骨のズレ
仙骨のズレは通常、怪我によって引き起こされる。
時として仙骨のズレは長年にわたる腰椎前弯か腰椎が極端な方向に曲がっている
回旋側弯で生じることがある。
仙骨のズレのリリースは捻転のリリースと
同じテクニックを使います。
ズレと捻転の違い
仙骨底が片方が後方で片方が前方にある時
仙骨尖外方角ILAをみる
※○印がILAです。
左仙骨底が前に、左ILAが前、右ILAが後ろならば、捻転
もし左仙骨底が前、左ILAが下方でより後方にあればそれはズレです。
テクニックのバリエーション
患者は腹臥位でお腹にはタオルなど敷き
体幹が屈曲になるようにします。
左仙骨底と左ILAに両母指を置き、
左側を継続的にやさしい動きで揺れ動かしてから、
動きを止めいずれかに適切な圧をかけてダンスに従いリリースを待つ
例:右後方にズレて固まっている仙骨
患者は腹臥位で上体を起こしてもらう
右仙骨底と右ILAを押す。(上記と同じ)
※85ページから88ページまで
ルンペルシュティルツキン効果と呼ばれる謎の用語の説明がありますが、
読んだところでなにも得られないので、全て割愛しました。
第7章はここまでです。
第7章は24ページありましたが、
必要なことはこれだけでした。
参考・引用文献:
「脊椎マニピュレーション
~機能障害に対する軟部組織からのアプローチ~」
Jeffrey Maitland 著
翻訳:田喜知秀彦
監修:泉秀幸
出版:医道の日本社
※このブログでは究極に読みにくい治療本
脊椎マニピュレーション
~機能障害に対する軟部組織からのアプローチ~
Jeffrey Maitland 著 出版:医道の日本社
を要約し、治療で必要と思われるところをまとめたものになります。
なお、使用している写真はフリー素材であくまでもイメージになります。
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