脊椎マニピュレーション 第7章②「仙骨の間接的テクニック」
仙骨のための間接的テクニック
仙骨の回旋が明らかになったら、
元に戻るように回旋させる簡易な間接的テクニックを用います。
第一章と同じ方法を用いることができます。
患者は座位もしくは腹臥位
母指を仙骨底の左右それぞれに置きます。
仙骨が左回旋していれば、左仙骨底は後方に、右仙骨底は前方にあります。
右仙骨底がより回旋するように圧をかけ待ちます。
仙骨のダンスに従ううちに回旋している仙骨は元の位置に戻ろうとします。
間接的テクニックは関節面の制限を取り除くものではありません。
関節面の制限には効果が薄い傾向にあります。
後方で固まっている場合
体幹を後屈させ前方および少し下方に1㎏程度の圧をかけて待ちます。
座位で行ってもいいですし、腹臥位であれば
患者はベッドに肘をつき上体を起こした状態になってもらってください。
前方で固まっている場合
体幹を前屈させ前方で固まっている仙骨底に下向きに1㎏程度の圧をかけてください。
もう一方の後方に回旋している仙骨底には前方にさらに下向きに押し下げて待つ。
座位で行ってもいいですし、腹臥位であれば
体幹が前屈するように腹部の下にタオル、枕をひいてください。
両方が固まっている場合
後方は後屈位で両方の仙骨底に1㎏の圧をかけ待つ
前方は前屈位で両方の仙骨底に1㎏の圧をかけ待つ
座位か腹臥位どちらでも構いません。
※この書き方であれば、
どちらに仙骨が固まっていたとしても
おそらく両方が固まっている場合のやり方だけで
十分アプローチ可能だと思います。
参考・引用文献:
「脊椎マニピュレーション
~機能障害に対する軟部組織からのアプローチ~」
Jeffrey Maitland 著
翻訳:田喜知秀彦
監修:泉秀幸
出版:医道の日本社
※このブログでは究極に読みにくい治療本
脊椎マニピュレーション
~機能障害に対する軟部組織からのアプローチ~
Jeffrey Maitland 著 出版:医道の日本社
を要約し、治療で必要と思われるところをまとめたものになります。
なお、使用している写真はフリー素材であくまでもイメージになります。
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